ネオクラシック列伝、第2世代GT-Rが愛される訳 人気の理由は高性能とチューニングへの適応性

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1993年の第30回東京モーターショーに参考出品されたR33GT-R(写真:日産自動車)

大ヒット作となったR32の後継モデルとして、1995年1月にデビューしたのが「R33GT-R」。その最大の特徴は、ベース車の3ナンバー化により大型化されたボディで、R32GT-Rに比べて全長が130mm、ホイールベースで105mm拡大となっている。RB26DETTエンジンはECUの高性能化やターボ過給圧の向上などの改良が施され最高出力280ps、最大トルク37.5kgmとなり車重の増加に対応させている。

R33GT-Rは、標準モデルを含めて3タイプのラインナップが設定され、上位モデルとなるV-SpecにはアクティブLSDと連動の4WDシステム「アテーサETS PRO」や専用の足まわりを装備。V-Spec N1は、レース参戦用ベース車としてカーボンパーツの多用と装備の廃止による軽量化や装備を追加していた。

R33GT-Rのリアビュー(写真:日産自動車)

限定モデルも存在していて、ル・マン24時間レース参戦記念として1996年に期間限定で販売されたLMリミテッドは、チャンピオンブルーの専用車体色とN1仕様と同様の外装パーツを装備したモデルだ。さらにはスカイラインの誕生40周年を記念モデルとして、GT-Rオーテックバージョン40thアニバーサリー(生産台数422台)も1998年に登場。その特徴はハコスカ以来となる4ドアボディで、リアスポイラーは装備せず、フロントスポイラーも小型化するなどで独特なスタイルであった。

ほかにも99台限定、当時価格1200万円で販売されたR33GT-Rベースの市販コンプリートカーNISMO 400Rも忘れてはならない存在。エンジンは2.8L化され、N1仕様メタルタービンや大型インタークーラー、メタルヘッドガスケット、専用ECU、空冷式オイルクーラーを装着し、公称スペック最大出力400ps/6800rpm・最大トルク47.8kgm/4400rpmを獲得していた。

第2世代GT-Rの最終モデル、完成形と言えるR34

R34GT-Rのスタイリング。写真はV-SpecⅡニュル(写真:日産自動車)

そして第2世代GT-Rの最終モデルとなったのが、1999年1月にデビューした「R34GT-R」だ。「大きい、重い」と不評だったR33を受けて、全長で75mm、ホイールベースで55mmのサイズダウンを図り、前後重量バランスも改善。V-Specグレードには、量産車として初となるボディ下面も含めた本格的なエアロシステムを採用。RB26DETTエンジンはツインボールベアリングのセラミックタービンと過給圧のアップで最大出力280ps、最大トルク40.0kgmとなり、ドイツのゲトラグ社と共同開発の6速ミッションを組み合わせている。

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