ミクシィ、「スマートニュースと提携」の深謀 モンストの攻勢続き、業績は絶好調だが・・・
ミクシィはモンストの成長に注力するべく、新たな施策を打ってきた。
一つは海外展開。5月から台湾で配信を開始。広告をほとんど打たない状態で、すでに70万人のユーザーを獲得した。今月からはラッピングバスを走らせるなど、積極的にプロモーションを行っていく。中国や香港、マカオでも、配信に向け準備を進めている。「モンストは全世界で受け入れられると思っている」(森田仁基社長)と、アジア以外の市場への進出にも意欲を見せる。
もう一つは、グッズ展開や攻略本、雑誌コラボ、コンビニでの商品タイアップなど、リアル領域への進出だ。森田社長は「ネット上以外でもモンストを目にする機会を積極的に作っている。ユーザーにとって面白く、ミクシィも協力パートナーもウィン・ウィンになれることを重視している」と説明する。
新作より、内外でモンストを伸ばす
たとえば、6月下旬から7月上旬まで、全国のローソンで「モンストキャンペーン」を実施。「お~いお茶」などの対象商品を購入、スマホにシリアルコードを入力すると、モンストで使える限定モンスターが手に入るもので、大好評を博した。リアルへの展開は、関連商品の販売収入に加え、モンストのユーザー層の拡大が見込めそうだ。
モンストを育てるだけでなく、新作ゲームを作る考えはないのだろうか。森田社長は、「ゲーム投入も海外進出も、新しい市場を開拓するという意味では、ほぼ同じ。ただ、新作を出すとモンストのユーザーがそちらに流れる可能性があるが、海外なら純粋に上乗せになる。だから、新作を作るより、まずは国内と海外でモンストをさらに伸ばす」と戦略を語った。
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