工作機械の"アップルストア"に行ってみた これがDMG森精機のグローバル戦略拠点だ

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日本製の機械が15台、そして2009年から資本・業務提携している欧州最大手の独DMG MORI SEIKI(旧・ギルデマイスター)の製品15台が並ぶ。「日本とドイツの最先端製品をお見せできる拠点ができた」と、ルーディガー・カピッツァCEO(最高経営責任者)は満足げだ。

「日本、アジアの中心である東京で工作機械を見せることで、工作機械や製造業の重要性をもっと多くの人にわかってもらいたい。お客さんと一緒に盛り上げたい」と、森社長は意気込む。

この拠点は、羽田空港から車で約30分の場所にある。展示台数が2~3台というショールームしかないアジア各国の顧客にもアピールしたい考えだ。「韓国や台湾のお客さんに喜んでもらっている。気軽に東京でテスト加工をして、1泊して帰るという需要はものすごくある」(森社長)。エンジニアには、日・英・独のほかに中国語、韓国語、タイ語が話せる人材を配置している。

スイスにも同名の拠点を設置

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開所式であいさつを述べた日独両トップ

旧・森精機製作所と旧・ギルデマイスターは、両社合算の売上高が4000億円超という日独大型連合として、共同の生産や販売、調達を行ってきた。

昨年10月には株式の持ち合いを拡充し、両社名を「DMG森精機(DMG MORI SEIKI)」に統一(DMGは旧ギルデマイスターの略称)。1000億円単位のキャッシュアウトを伴う合併ではなく、「できるだけ安く、無駄なおカネを使わずに協業を進める」(森社長)べく、現在の提携関係下で“1つの会社”として結束を強めている。

今秋にはドイツ側でも、同名の施設をスイスに開設する予定だ。日独両社とも、本社はそれぞれ日本の名古屋、ドイツの地方都市ビーレフェルトに置いている。ただ「海外のお客さんにとってはアクセスが悪かった」(森社長)。実務を行う本社とは別に、世界中の顧客に対するDMG森精機グループの”顔”となるのが、グローバルヘッドクォータというわけだ。

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