ランボルギーニ、新型スーパーカーのすごみ

国内外でジワリ盛り上がる高級車市場

ランボルギーニは好調ガヤルドの後継としてウラカンを投入。パフォーマンスも乗りやすさも重視した

ブランドバッジに冠された”闘牛”のごとく、けたたましいエンジン音を立てながらその車は姿を現した――。

イタリアの高級スポーツカーメーカー、アウトモビリ・ランボルギーニは7月17日、新型車「ウラカン」を日本初公開した。排気量5.2ℓのV型10気筒エンジンを積んだモデルとして、2003年から販売されていた「ガヤルド」の後継車となる。日本ではすでに予約注文を始めており、今月から順次納車が始まる。価格は2750万円(税抜き)だ。

先代のガヤルドは昨年11月の生産終了までに、ランボルギーニのモデルとして最も多い、約1万4000台が製造された。それまで世界販売台数が年数百台レベルだったランボルギーニを、年1000台、そして2000台レベルへと大きく引き上げた立役者だ。2008年には過去最高の2430台を記録している。後を引き継ぐウラカンは、大きな期待を背負っているといえる。

街乗りでもスムーズに運転

来日した同社のステファン・ヴィンケルマンCEOはウラカンについて、「ガヤルドとはまったく違うアプローチで作り上げた。サーキットでのパフォーマンスだけでなく、発進や停止の多い街中での乗りやすさも重視した」と語る。その理由を「今まで以上に買いたいと興味を持ってくれているお客様が多い。だからこそ、他のスポーツカーよりも乗りやすさを重視した」(同)と説明する。

乗りやすさとパフォーマンスの両立をどのように実現させたのか。一つはトランスミッション(変速機)だ。ランボルギーニの親会社でもある独フォルクスワーゲンなど、ここ10年ほどで搭載する車が増えている「デュアル・クラッチ・トランスミッション」を、同社として初めて採用。変速時間を短くし、よりスムーズにシフトチェンジを可能にしたという。「レースでの性能はもちろん、街乗りでもよりスムーズに運転しやすくなった」とヴィンケルマンCEOは自信を込める。

また、航空機から応用したという車の動作を正確に計測するシステムは、車の重心に設置された3つの加速度計、3つのジャイロスコープ(角度や角速度のセンサー)、そのほか複数のセンサーで構成され、計測したデータを車のあらゆる電子制御システムと常にやり取りしている。これによって、「限界までアクセルを踏んでも、車とドライバーを危険にさらすことなく、運転できるようにした」(ヴィンケルマンCEO)。このシステムは量産車として世界初採用だという。

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