米ニューヨーク市に拠点を置く企業は、マンハッタンのオフィスに従業員がいずれ戻ることが望ましいとのシグナルを発しているが、郊外に裏庭付きの住宅を購入し、地下鉄の駅近くの狭い集合住宅から引っ越すニューヨーカーは後を絶たない。
依然続く郊外の住宅購入ブーム
コネティカット州グリニッチなどでは昨年も盛んだった住宅購入がさらに増えており、ニューヨーク州のハドソンバレーの不動産はかつてない速さで買い手が見つかっている。ニュージャージー州では住宅需要が衰えず、不動産鑑定士が少なくともあと1年は価格高騰が続くとみている。
郊外の住宅購入ブームは新型コロナウイルス禍の初期に市民らが密を避けようとしたことで始まった。現在は生活や労働様式の文化的変化を捉えた買い手が増えており、需要はかつてなく強まっている。
企業がオフィスへの復帰時期や方法を検討する中、従業員は空いた時間を利用して自身のプランを推し進め、予算や必要スペースを重視して住宅を購入し、やがて来るオフィス復帰に向け計画を練っている。
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