100年時代の健康戦略:「文明病」に負けない人生 ジーニアスライフで脳と体、環境の良い関係を

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現代生活は私たちの体にいいものではありません。食生活や運動・生活習慣を改め、積極的に健康を心がけましょう(写真:IYO/PIXTA)
母親のアルツハイマー闘病生活をきっかけに健康や脳のはたらきについて学び、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった『Genius foods』(未邦訳)を上梓したマックス・ルガヴェア氏が、健康的な生活を送るための実践的なガイドブックとして『ジーニアス・ライフ』を上梓した。
食生活のみならず、エクササイズや自然との関わりなど生活全般についてまとめられた本書のはしがきを抜粋、編集してお届けする。

アルツハイマー病になった母

健康だった私の母は、長生きの条件をすべてクリアしているように思えた。体重は適正で、お酒は飲まない。生まれてこのかた、タバコも吸ったことがない。野菜やフルーツをたくさん食べ、穀物食品も低脂肪で無塩の“心臓にいいもの”ばかり選んでいた。

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だから、2010年に58歳になった母の行動が少しおかしくなったときには、家族みんなが驚いた。

ニューヨーク市内の医師に見てもらったあと、2011年8月、私たち家族はオハイオ州にあるクリーブランド・クリニックの予約を取り、私が母に付き添った。

専門的な検査を次々に受けたあと、神経科医はカルテから目をあげて、一種のパーキンソン病のようですね、と告げた。そして処方箋を手渡すと、「お大事に」と言った。

その夜、私はインターネットに接続して、私たちの世代の誰もがそうするように、“現代の賢人”にご神託を仰いだ。そう、グーグルで検索したのだ。すると母が処方された薬には、パーキンソン病だけではなく、アルツハイマー病の薬も含まれていることがわかった。

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