100年時代の健康戦略:「文明病」に負けない人生 ジーニアスライフで脳と体、環境の良い関係を

アルツハイマー病になった母
健康だった私の母は、長生きの条件をすべてクリアしているように思えた。体重は適正で、お酒は飲まない。生まれてこのかた、タバコも吸ったことがない。野菜やフルーツをたくさん食べ、穀物食品も低脂肪で無塩の“心臓にいいもの”ばかり選んでいた。
だから、2010年に58歳になった母の行動が少しおかしくなったときには、家族みんなが驚いた。
ニューヨーク市内の医師に見てもらったあと、2011年8月、私たち家族はオハイオ州にあるクリーブランド・クリニックの予約を取り、私が母に付き添った。
専門的な検査を次々に受けたあと、神経科医はカルテから目をあげて、一種のパーキンソン病のようですね、と告げた。そして処方箋を手渡すと、「お大事に」と言った。
その夜、私はインターネットに接続して、私たちの世代の誰もがそうするように、“現代の賢人”にご神託を仰いだ。そう、グーグルで検索したのだ。すると母が処方された薬には、パーキンソン病だけではなく、アルツハイマー病の薬も含まれていることがわかった。
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