米産業界、従業員側がついに賃金面で主導権握る 賃上げ効果を相殺するデルタ変異株とインフレ

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賃上げ効果を相殺するデルタ変異株とインフレ

ただ、新型コロナのデルタ変異株によって米国内の感染者と入院者が増加し、こうした流れが後退するリスクもある。ニューヨーク国際自動車ショーなど一部イベントは中止が決まり、アルファベット傘下グーグルやアマゾン・ドット・コム、ブラックロックなどが最近オフィス復帰計画を延期している。

デルタ変異株の影響、米経済の一部で広がる-指標や事例報告を注視

賃上げ効果を抑制することになるもう一つの厄介な要素はインフレだ。6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇と、2008年以来の高い伸びだった。ピーターソン国際経済研究所(PIIE)の報告によれば、全民間労働者のインフレ調整後賃金は現時点で19年12月時点を下回っている。

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