大阪・京都市内「初乗り運賃以下」で移動する裏技 地下鉄・バスの「乗継割引」をうまく活用しよう
まずは梅田発の例からだ。梅田から淀屋橋へ行く場合、地下鉄だと1駅で片道180円、往復360円だが、片道どちらかをバスにすると地下鉄180円+バス210円=390円に乗継割引が適用されて100円引きの290円にすることができ、実質的に片道145円になる。
大阪の地理や交通機関に慣れていない人でも、梅田の場合は「大阪駅前」と検索すればさまざまなバス路線が出ていることがわかる。また、ほかの地下鉄駅付近のバス停を探す場合、駅名で検索しても見つからないときは「地下鉄」というワードを入れて「地下鉄+駅名」の形式で検索すると見つかることが多いので、参考になれば幸いだ。
次いで梅田から難波へ行く場合だ。地下鉄だと片道230円、往復460円だが、片方をバスにして乗継割引が適用されれば地下鉄230円+バス210円=440円の100円引きで340円となり、120円もお得だ。ただ、梅田―難波間は地下鉄だと9分だが、バスだと最速でも20分はかかるので、バスは帰りにゆっくり利用するのがいいだろう。
長距離でも意外に使えるバス
大阪メトロの運賃は3km以下が1区(大人180円)、3km超7km以下が2区(230円)といったように区分されている。1~3区の運賃圏だと以下のような利用が想定できるだろう。とくに3区(7km超13km以下、280円)の場合、地下鉄利用だと乗り換えがある区間でもバスなら1本で行けて所要時間もほぼ同じ、あるいはバスのほうが若干早いケースもあり、意外と使える。
【地下鉄初乗り圏内(1区)】
地下鉄往復360円→バス乗り継ぎで290円に(実質片道145円)
・梅田―淀屋橋間:金融街への出張に
・淀屋橋―なんば:道頓堀でくいだおれ
・難波―日本橋(日本橋一丁目):メイド喫茶で萌え萌えキュン♪
地下鉄往復460円→バス乗り継ぎで340円に(実質片道170円)
・弁天町―大阪港:港湾関係への出張に
・梅田―なんば:戎橋で記念撮影!
・梅田―心斎橋(心斎橋筋一丁目):アメリカ村でショッピング♪
地下鉄往復560円→バス乗り継ぎで390円に(実質片道195円)
*バスでも地下鉄と所要時間ほぼ同じ、しかも乗り換えなし
・天王寺(あべの橋)―北巽:地下鉄20分、バス最速25分
・天王寺(あべの橋)―南巽:地下鉄24分、バス最速23分
・東梅田(大阪駅前)―今福鶴見:地下鉄27分、バス最速26分
ちなみに地下鉄3区圏(280円)の1カ月通勤定期券は1万650円で、平均的な1カ月の平日日数21日で割ると片道253円だ。所要時間がバスとあまり変わらないなら、定期ではなくICカードを利用して帰りをバスにすれば上記の例のように片道195円となり、1カ月当たりでは8190円。通勤交通費を月2460円浮かすことができる。
また、バス定期は2km以上だと1カ月9000円なので、定期で往復バスにするよりも、ICカードで行きは地下鉄、帰りはバス(またはその逆)にしたほうがお得ということになる。ただし、バス定期は6カ月だと4万8600円=1カ月当たり8100円なので、6カ月定期を買っている人にとってはこの方法はメリットがない。
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