定期券、少しの金額追加で「早く楽に」帰る方法 区間をちょっと延ばすと便利になるケース
1年のうちでも繁忙期の1つである12月。ただでさえ疲れやすい時期だ。コロナ禍でテレワークが広がっているとはいえ、連日の残業で帰宅時間が遅くなりがちな人も増えているのではないだろうか。
そこで今回は、通勤に使う定期券の区間を少し延ばすことで、急行や座席指定列車などを利用してより早く楽に帰宅できる方法を紹介したい。以前の記事「定期券、1駅延ばして『通勤時間を短縮する』裏技」の帰宅バージョンである。
1カ月の通勤定期券を区間延長した際に増える費用を20日(平日)で割り、1日当たりの追加が数十円程度または0円で済み、10分前後の時間短縮が可能な区間、数分の短縮だが便利に使える区間などの事例をまとめてみた。今すぐは無理でも、来年からより楽に帰りたいと思う方の参考になれば幸いだ。
なお、言うまでもなく定期券の区間外で折り返して乗車するのは不正である。普通乗車券やICカード利用で目的地を通り越して折り返す場合は、一度改札を出て再度入場し、乗り越し・折り返し分の運賃を支払わなければならない。また、通学定期券は居住地と学校の最寄り駅間での発行のため、区間の延長は認められない。
停車駅より手前でも特急に乗れる
■ウィング号停車駅の1つ手前、京急線弘明寺駅
ゆったり座って帰れる有料着席列車や特急列車。これらの列車が最初に停車する駅の手前に家を買ってしまったばかりに使えない!と諦めている方もいるに違いない。だが、定期券を区間延長して乗っても定期代がさほど変わらず、着席列車に乗って折り返しても早く帰れるケースもある。
1つ目として京急線の事例を紹介しよう。同線の夜間下りの指定席列車「イブニング・ウィング」の最初の停車駅である上大岡の1つ手前、弘明寺。定期券の区間を1つ先の上大岡まで延ばすとウィング号が使える。
裏技:品川19:05発イブニング・ウィング→上大岡19:39着/19:42発普通→弘明寺19:44着
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