なぜ、あえて「カタワ」という言葉を使うのか

湯浅誠×乙武洋匡 リベラル対談(後編)

今の日本は、保守化、右派の影響力が高まっている。その背景には、韓国、中国への感 情悪化だけでなく、リベラル、左派の魅力のなさ、ストーリーのなさがある。今の日本のリベラルに、欠けているものは何か、どうすれば国民の心をつかむことができるのか。社会活動家として最前線で戦ってきた湯浅誠氏が、論客との対談を通じて、「真のリベラル」の姿を探る。今回は、乙武洋匡氏との対談の後編をお届けする。
■前編はこちら

イメチェン前の湯浅氏は怖かった?

乙武:湯浅さん、随分イメージが変わりましたよね。僕が初めて湯浅さんにお会いしたのはまだイメチェン前だったので、「ビフォー・アフター」を存じあげていますが(笑)、湯浅さんご自身は、イメチェンによる効果を感じていらっしゃいますか。

湯浅:ええ。感じていますね。少なくとも、「前は怖いという印象を持っていた」と白状してくれるようになった(笑)。実は、そう思われていたとは、全然、知りませんでした。「湯浅さんって怖いですね」なんて軽口をたたけないくらい怖かったんでしょうね。

乙武:わはは。軽く傷つきますね(笑)。

湯浅:今までも親しくなると、「実は笑うんですね」とか言われてましたけど(笑)、怖そうだと言ってくれる人はいなかったですね。そんなつもりはまったくなかったんですけどねえ。

乙武:正直、僕も怖い人だと思ってましたもん(笑)。メガネかなあ、やっぱり。

湯浅:いや、テーマだと思います。私が扱っているのは貧困問題でしょう。テレビで笑いながら話せる問題じゃないわけですよ。私だって友達といるときは笑って酒飲んでたりしてますけど、テレビカメラが回っているときに笑顔で「いや、日本で餓死が起こっているんです」とは言えない。

どうしても「こういう問題があるんです」という訴え調になる。そのうえ服装には、まったくこだわってなかったので、怖い印象になってしまっていたみたいです。

乙武:それは仕方がない部分ですよね。

湯浅:私の反省は、社会活動家と名乗る以上は、自分が人に与える印象にもっと自覚的であるべきだったということですね。とにかく洋服と一緒で無頓着だったものだから、全然気にしていなかった。

乙武:僕は身なりについては、わりと早い段階から意識していました。障害者問題や貧困問題って、どちらも一般の方にとってはなじみのない分野であり、発言しにくい分野だと思うんですよ。

湯浅:下手なこと言ったら、怒られそうなイメージがある(笑)。

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