【産業天気図・トイレタリー・化粧品】アジアが成長材料だが、国内は低価格志向続き「曇り」


 一方で海外は、化粧品、日用品ともに好調だ。牽引役は中国などのアジア。資生堂<4911>やユニ・チャームは中国での2ケタ成長を引き続き見込んでいる。とくに内陸部への販売網を拡大している企業は成長を続けそうだ。また、インドネシアやタイなども経済成長と共に日用品の需要が拡大しつつある。

個別企業で見ると、化粧品首位の資生堂は中国・北米での成長戦略が注目。中国で資生堂の化粧品を扱う専門店は5000店規模に到達する見込み。また、今2011年3月期は3月に買収した北米の化粧品メーカー、ベア・エッセンシャルが連結されるため、売上は450億円上乗せされる。営業利益でも125億円が連結されるが、のれん代など買収費用がかさむ。

日用品首位の花王<4452>は、カネボウ化粧品、花王ブランドともに化粧品は低価格志向の打撃をうけて低調の見込み。しかし09年、景況の悪化と共に需要が激減した産業向けケミカル事業が回復し始めている。日用品も堅調。前期に発ガン性の疑いで販売自粛となった植物油「エコナ」は、売上高売上100億円が剥落するものの、前期一時的にかかった処理損などがなくなり、利益面ではかえってプラスに働く。今期は前期までの減収減益傾向を脱して増収増益を見込んでいる。
(島田 知穂=東洋経済オンライン)

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