大手邦銀はストレス環境から脱却も、バランスシートに対する収益性の低さなど課題は残る《ムーディーズの業界分析》


金融機関グループ
SVP-リージョナル・クレジット・オフィサー 鈴木 陸生

大手邦銀は2009年度、業績が回復し正常化したことと信用コストの減少により、08年度のストレス環境下での損失から回復して純利益を計上した。これは、大手邦銀が大幅な資本増強を行うと同時に、リスクアセットを落としていく能力を示すものである。

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しかし、09年度に改善を見せたとはいえ、邦銀が直面する根本的な問題は依然として変わっておらず、特にバランスシートに対して収益性は低い水準にとどまっている。また、最近の資本増強により、この問題がさらに悪化する可能性もある。

大手邦銀の株式関連取引が09年度に前年度大幅な損失から回復したのは、国内株式市場の全般的な回復の結果によるところが大きい。また、邦銀は直接、または日銀が設けた株式買い取り制度や、銀行等保有株式取得機構(特別法に基づき創設された政府系機関)を利用し、持ち合い株式の売却を進めた。

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