「今の株価はバブルだ」という人ほど損しやすいワケ 株が上がる理由は「買う人」が多いから?
株が上がるのは“買う人が多い”からではない。
株式市場ではアメリカのニューヨーク市場で主要な株価指数が史上最高値をつけるなど、総じて順調に推移しています。
中には「日本はともかく、アメリカはバブルではないか」という人もいます。これはまったく私の個人的な意見ですが、日米共に高すぎるとか、バブルだとかいう状況ではまだないと思っています(あくまでも個人的感想で買いを推奨しているわけではありません)。
私はアナリストではありませんので、企業の利益や資産などをもとに、今の株価が割高か割安かを評価する「バリュエーション分析」に基づいてそのように判断しているわけではありません。ただ、投資家の心理的な動きでもって、今が高値圏かどうかというのはある程度判断できるのではと思っています。
多くの人が投資で勘違いしている
実は、多くの人が勘違いしているのですが、株が上がるのは「買う人が多いから」というわけではありません。市場においては、買う人と売る人の数量が一致しないことには値段は付かないわけですから、株価が上がっている=買う人のほうが多いというわけではないのです。
もちろん、板の上で買いの数量が売りよりも多ければ気配は上がっていきますから、高値がつくことはあります。ただし、これは単にその時点での現象であって、株価が上昇を続ける理由というわけではありません。決して買う人が多いから上がるというわけではないのです。
ではなぜ株が上がるのかと言えば、その理由は“株を買いたいけれどまだ買えていない人が多い”からなのです。“買いたいけどまだ買えていない人”、すなわち市場に「買いたいパワー」が充満しているときに株は上がり続けます。では、どうすれば「今がそういう状態かどうか」を知ることができるのでしょう?
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