あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第9回)--ハローワークで社労士と出会う

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あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第9回)--ハローワークで社労士と出会う

失業中、私の生活はかなり質素なものでした。サラリーマン時代から衣服には無頓着でしたが、食事も外食をやめて、毎食おかわりしていたご飯も一膳と決めました。読書や勉強には図書館を有効活用しました。タクシーはもちろん、公共交通機関もなるべく使わず、かなり遠い場所にも自転車で出かけ、パンクも自分で直しました。

ダンボールに詰まった親のありがたみ

そんな中、一番ありがたかったのは、名古屋の両親から毎週のように送られてくるダンボールでした。中には野菜、果物、缶詰、味噌、マヨネーズから下着、靴下まで。そこには46歳にして失業中の息子を心配する、親のまごころがぎっしり詰まっていました。一方、妻は「名古屋からの玉手箱」と、ダンボールが届く度にはしゃいでいました。

こんな具合で、妻や義母は昔、家業が倒産した苦労を経験しているせいか、あっけらかんとしたものでした。私も普段は節約していても、やりたいことにはお金を惜しまず、却ってメリハリがついていたように思います。

社労士との出会い

当時の日課は、自転車で20分かけてハローワークへ行って、就職や職業訓練の情報を検索することでした。ある日、錦糸町で委託訓練合同説明会が開かれることを発見しました。委託訓練とは民間の専修学校等が国から委託を受けて行う、公共職業訓練のことです。

説明会では資格の種類の多さにびっくり。その中で「ビジネス法務・社会保険労務科」の3カ月訓練に心を惹かれました。これが運命的な社労士との出会いでしたが、そのときは既に受験を決めていた行政書士試験の補完くらいの軽い気持ちでした。早速、ハローワークに申し込んで、面接を終えたのは2004年7月。結果発表まで10日あまり期間がありました。

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