山田孝之が「全裸監督」出演で確かめたかったこと 俳優以外でも活躍する多彩なクリエーター

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予算のことも考えていく必要があります。『全裸監督』はNetflix Japanの制作でしたが、最初は予算がかけられない作品でも、質の高いものを作れば、続編で後から回収できる可能性も広がっていきます。始めから世界に向けてじゃなくても、アジアを目指すところからだっていい。そういうことも全部理解したうえで、作品作りをしていかなきゃいけないと思っています。

(写真:椙本裕子)

プロデューサーと俳優、考え方や意識を変える

──山田さんご自身が、非常に物事を俯瞰して見る方なんだなという印象を受けました。

山田:「MIRRORLIAR FILMS」のようなプロジェクトを進めたり、現場でプロデューサーとして立つときは、全体を俯瞰して見ていく必要があると思います。俳優的な思考で「この映画はこうだから!」と感情的に考えるのではなく、もっと頭をやわらかくして、外に出していく意識で考えるということです。

(写真:椙本裕子)

逆に俳優は、俯瞰しすぎると役に入り込めなくなるのでバランスが求められますが、ただ演じておけばいいというわけでもなくて。ある程度は俯瞰して、撮影の進め方や現場の空気、プロモーションはどうしていくか、といったことをみんなと一緒に考えることも重要です。もちろん宣伝部なり、各分野のプロフェッショナルがいるのでお互いに協力しあってく中で、ということです。

(文・井上真規子)

後編に続きます。

山田孝之(やまだ・たかゆき)
1983年10月20日、鹿児島県出身。1999年に俳優デビュー。TVドラマ『WATER BOYS』『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』『信長協奏曲』『山田孝之の東京都北区赤羽』、映画『クローズZERO』『闇金ウシジマくん』『50回目のファーストキス』『はるヲうるひと』など数々の作品に出演。映画『ゾッキ』(2021年)で竹中直人、斎藤 工と共同監督を務めた。Netflix配信ドラマ『全裸監督』(2019年)、『全裸監督シーズン2』(2021)も大きな話題に。
HP/TAKAYUKI YAMADA OFFICIAL (stardust.co.jp)
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