若くして「白髪が多い」人が知らない4つの要因 諦めずに生活習慣を変えれば改善の余地はある
まず、年齢に関係なく、白髪を招く最大の原因は「栄養不足」です。
私たちの食生活は豊かになっているはずなのに、現代人に不足している栄養素があります。それがタンパク質です。
現代は「飽食の時代」と考えられていますが、実は平均的なタンパク質の摂取量は減少しています。一説によると、日本人のタンパク質の摂取量は、戦後間もない1950年代と同じくらいにまで落ち込んでいると言われているのです。
髪の毛は「ケラチン」と呼ばれる18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質で構成されていますので、素材となるタンパク質が足りていないと、髪の毛のハリやコシがなくなるばかりでなく、髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりします。
そして、大きく不足してしまうもう1つの栄養素がミネラルです。ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、鉄(鉄分)などがよく知られたもの。生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称で、無機質ともいう物質です。
18種類のアミノ酸の中の1つである「チロシン」というアミノ酸は、まず髪の毛の材料を作るために働き、余った「チロシン」がメラニン色素の原料となります。
この「チロシン」を黒い色素に変化させる髪の色素細胞「メラノサイト」の働きを活性化する役割を持つのがミネラルなのです。
現代人に足りない栄養素である、ミネラルやタンパク質の不足を招く大きな原因があります。それは、加工した食べものを取りすぎているということです。
スナック菓子、カップラーメン、冷凍食品といった「超加工食品」は栄養分のほとんどが失われるうえ、味を調整するために大量の油分、糖分、化学合成添加物が多く含まれています。カラダに不要なこうした添加物を代謝するために、ただでさえ不足しているミネラルやビタミンが大量に消費されてしまうのです。
「栄養不足」に次いで、白髪を招く大きな原因の1つは「血流不足」です。
血液は心臓から押し出されたあと血管を通じて全身をめぐり、細胞1つひとつに酸素と栄養を届けます。
実は、こめかみから上はほとんどが毛細血管。そのため、血流が悪くなると末端の細い血管に血液が届きにくくなり、髪の毛を育て黒く色をつけるための栄養が不足して、白髪になりやすいのです。
「血流が悪化する」原因というと、まず「運動不足?」と考えるかもしれません。もちろん、血流をよくするためにはカラダを動かすことも大切です。でも、意外かもしれませんが、運動よりも血流に大きな影響を及ぼすのが、腎臓の状態なのです。