「エア ジョーダンⅠ」40足持つマニアが語る魅力 ナイキ製スニーカーの沼にハマった理由とは?

拡大
縮小

せっかく集めたとしても3~4年で劣化が始まってしまうスニーカーというアイテム。しかしエア ジョーダン Iなら10年後でもしっかり実用できるに違いない。そう考えた中野さんは復刻のエア ジョーダン Iを中心に、またコレクション活動を再開させたのです。

「2010年代から再び集めだしたきっかけとして、当時復刻モデルに爆発的なヒットがなく、ジョーダンⅠでも比較的買いやすかったことが挙げられます。今では人気のエア ジョーダン Iシャドウなども、当時のアトモス新宿店では普通に展示販売されていました。

その後、ナイキが“OGシリーズ”などを展開することを知り、さらにジョーダン熱が加速していきました」

世界中でリスペクトを受けている特別な一足

学生時代を経て再び身近なアイテムへと返り咲いたエア ジョーダン I。あらためて中野さんはエア ジョーダン Iの持つポテンシャルの高さに気づかされたと言います。

「オリジンと言われる“シカゴ”カラーに始まり、今までいろいろなエア ジョーダン Iを手にしました。しかしどれも製品として高い完成度を実現しているように感じます。マルチカラーにアレンジされると、破綻したり別モノになってしまうモデルも多いのですが、エア ジョーダン Iはどんなアレンジでもしっかりオリジナルの味わいをキープしています。

当然ナイキのセンスの良さもあると思いますが、1985年のオリジナルがベースモデルとして高い完成度を実現していたのだと思います。

中野さん着用のエア ジョーダン ISB レトロハイOG NYCトゥParis(写真:LEON編集部)
次ページマニア心を巧みにくすぐる
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT