鉄道混雑率、首都圏「上位独占路線」が姿消す激変 2020年度、東西線などに代わり浮上した路線は?

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コロナ禍前のラッシュ時の様子。2020年度の混雑率調査は従来と大きく異なる結果となった(撮影:今井康一)
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コロナ禍によるテレワークの普及や外出自粛などの影響を受け、大幅に減った鉄道の通勤利用客数。国土交通省が7月9日に発表した2020年度の都市鉄道混雑率調査結果は、様変わりした「通勤ラッシュ」の姿を浮き彫りにした。

3大都市圏主要区間の混雑率は大きく低下し、東京圏主要区間の平均は2019年度の163%から56ポイント減の107%に。大阪圏は23ポイント減の103%、名古屋圏も28ポイント減の104%と大幅に下がり、いずれも1975年以降で過去最低となった。

信越線に可部線…顔ぶれが大変化

混雑率上位の路線も「顔ぶれ」が激変した。JR総武線各駅停車や横須賀線、東京メトロ東西線といった常連路線がワースト5から姿を消し、代わって地方都市の通勤路線などが浮上。調査結果を基に集計すると、JR線の1位は新潟県の信越線・新津→新潟の135%だった。

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調査結果に記載されたJR、私鉄、地下鉄、モノレールなど全国の236区間(1路線で複数区間の調査を行っているケースがあるため、路線数とは異なる)を集計すると、全体の1位は東京都の新交通システム、日暮里・舎人ライナーの赤土小学校→西日暮里で、混雑率は140%。次いで2位が前述のJR信越線、3位がJR武蔵野線(東浦和→南浦和)の134%、4位がJR可部線(可部→広島)の132%、5位が東京都の都営地下鉄三田線(西巣鴨→巣鴨)の129%だった。

次ページ1位の「舎人ライナー」混雑率は大幅低下
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