投資で人より3割以上儲ける人が貫く2つの大原則 メンタリストDaiGoが実践する決断の方法
2013年、マサチューセッツ工科大学を中心とした研究チームが、160万人のユーザーを対象にユーロと米ドルの為替取引データを集め、約1000万件の金融取引をチェックして、ユーザーの決断の方法を3つのパターンに分類しました。
1つ目は、アイソレーション・チェンバー。これは、他のトレーダーの動きをほとんど見ずに、自分で思いついたアイデアを中心に決断をする人たち。
2つ目は、エコー・チェンバー。これは、人との結び付きが高いトレーダーたち。多くの人とフォローしあい、社会的学習で多くの決断を行う。つまり、話し合いながら決断する人たち。
3つ目は、スイート・チェンバー。もともとある投資パターンのアイデアを借りながら、自分で決めたルールを組み込んでいくグループ。つまり、社会のトレンドなども見ながら、そこに自分の考えを入れ、ルール化し、決断の一部を自動化している人たち。
この3つの中で、他の投資家の30%を上回る収益率が出せるのはどの「決断の方法」でしょうか?
投資だけで生きていけるレベルのパフォーマンス。投資をするときは、どの考え方をすると、より確実に収益が出せるのでしょうか?
キーワードは「社会的探索」
全員の収益を確認したところ、最も投資パフォーマンスが良かったのは「スイート・チェンバー」でした。つまり、特定の投資パターンと自分なりの意志決定のルールを使い、決断を自動化している投資家たちが、他の2タイプのトレーダーを30%も上回る収益率を達成していたのです。
つまり、自分なりの考えに固執することも、逆に周囲の声に強い影響を受けてしまうことも、投資で正しく決断する妨げになってしまうのです。
「自分の考えにこだわりすぎると視野が狭くなる」「人の意見に流されすぎるとうまくいかない」と変換すると、投資をしない人にもスイート・チェンバーが好成績を残せる理由が感覚的によくわかります。
研究チームは、この他にも、より深い考察を残しています。