決断をミスする人は状況を4つに整理できてない メンタリストDaiGoが説く「単純、面倒、複雑、混沌」
この「クネビンフレームワーク」の何が優れているか。それは、あなたを取り巻く状況を客観的に見えるよう整理してくれるところです。つまり、決断の仕方に確実な道筋を与えてくれ、決断力を高めてくれるのです。
使わない手はありませんよね。ではさっそく、4つの決断の状況について見ていきましょう。
投資、仕事、結婚…すべて決断の方法は違う
やりたいこと、やるべき、したいこと、しなければならないことが明確な状態にあるとき、決断の状況は「単純(simple)」に分類されます。
・日課になっているジョギングを続けるか、休むか
・ささいなケンカの後、彼氏、彼女に先に「ごめん」と言うか、言わないか
・後輩のミスを指摘するか、黙ってフォローするか
たとえば、先程の昼休みに通い慣れた店でランチを食べるときや通い慣れた取引先の担当者と会うときは、単純だからこそ、迷うことなく行動に移すことができるのです。
議論の余地がないくらい状況が明確なのに迷っているとしたら、それは怠慢からくる先送り。内心、やるべきこと、しなければならないことはわかっているはずです。
クネビンフレームワークでは、「単純」を「安定的で、因果関係がだれの目にも明らかな状況。同じパターン、同じ出来事が繰り返される。通常は対処法も自明なので、議論の余地がないケースが多い」と定義しています。
つまり、「単純」な状況では、「やるか、やらないか」の決断のルールを設定すれば、自動的に意志決定ができるのです。
「面倒(complicated)」は4つのクネビンフレームワークの分類の中で、私たちが日常的に最も多く遭遇している決断の状況です。
・どうすれば新規のプロジェクトがうまく進むだろうか?
・引っ越しを考えているけど、賃貸と購入のどちらが得なのだろう?
・出会いがなくて悩んでいる。偶然を待つのではなく、アプリなんかも試してみるべき?
たとえば、転職に関する決断にまつわる悩みも「面倒」な状況であることがほとんどです。転職したいと思っても、いろいろな判断要素があり、なかなか決断できません。
「この会社は待遇がいい」「この業界はやりがいがありそう」「別の業種だけど、これから伸びていく会社だと思う」「独自性があるから長く勤められそう」「話すのが好きだから、改めて接客業がいいかもしれない」「同じ業界だけど、あの会社は福利厚生がしっかりしているのが魅力」など、抜きん出るほど好条件の会社はなく、でも、メリット・デメリットに少しずつ違いがあり、決定打に欠けている状態です。