夏の福島開催の名物レースである七夕賞(11日の福島競馬場第11R、距離2000メートル、G3)は予想が難しい。
そもそもが、どの馬にもチャンスがあることが建前のハンデ戦だ。加えて、癖のある福島コース(小回り、平坦、短い直線)で行われるし、雨が多いこの時期は馬場状態がレース直前まで変化する可能性がある。
歴代の勝ち馬を見ても、ここで名を上げてその後に出世するイメージは乏しい。近年だと2019年のミッキースワローがその後にG2クラスで活躍したのが目立つ程度だ。
ちなみに、2002年のイーグルカフェが後にG1を勝っているが、何とダートのG1だ。サラリーマンの出世レースで言うと、決して社長や常務などの候補にならないクラスの高齢社員が、定年前に人生の記念として執行役員を目指すような渋い競争だ。
今回の七夕賞の本命にはトーラスジェミニを採る。前走の安田記念(6月6日、G1)は追い込み馬が1、2着のレースだったが、2番手で先行してしぶとく5着に粘った。レース条件を考えると先行力は魅力で、重馬場の実績もある。
福島巧者で前年の勝ち馬クレッシェンドラブが対抗、3歳時の実績を考えるともう1クラス上が目指せるかもしれないクラージュゲリエが単穴だ。
以下、ミルコ・デムーロ騎手が魅力的なロザムール、福島コースに良績が集中するヴァンケドミンゴ、ハンデが恵まれた感のあるワーケアを押さえる。
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