名門の米ギブソン、東京から始まる世界戦略

ギター界の巨人が世界初のショールームを開設

ギブソンのヘンリー・ジャスキヴィッツ会長兼CEO。自身もギターを演奏する

そこで、オンキヨーの若手社員からの提案もあって、2013年初めごろからギブソンブランドを前面に押し出したショールームの開設を検討。ジャスキヴィッツCEOは「日本のマーケットはグレイト。一人あたりのCDの購入量は米国の2倍と、世界で最大の市場だ」と、そもそも潜在需要が高いと見ていたため、今回の開設に積極的に関与した。

「たとえば、米ナイキは世界中の大都市にショールームを持っている。われわれも今後、世界中に出店していく」と、ジャスキヴィッツCEO。「ロサンゼルスやロンドン、パリなどへの出店を検討する」という。

 ファン垂涎!随所に仕掛け

東京のショールームは、当初は1階のみの計画だったが「狭すぎる」とジャスキヴィッツCEOが注文をつけ、現在の2階構造となった。

カフェルームでは、BGMを聴きながら無料でコーヒーを飲むことができる

ショールーム内に足を踏み入れると、ゆったりとした雰囲気の中で、随処に音楽ファンの喜ぶ仕掛けがなされ、同CEOのこだわりがわかる。

1階にはWi-Fiが配備されたカフェルーム。訪問者はそこで、オンキヨーグループが運営する音楽配信サイトによるBGMを聞きながら、無料で提供されるコーヒーを飲んでくつろぐことができる。壁際には、米国の人気ロックバンド「オジー・オズボーン」のギタリストとして活躍したザック・ワイルドが使用したサイン入りのギターが展示されている。ビートルズのジョン・レノンが使用したギターのレプリカもある。

壁際にはプロミュージシャンが使用したギターも展示されている

プロのミュージシャンや有名人がこの店舗に現れることもあるようで、店内の壁のいたるところに、山崎まさよしさんや、エディ・ジョブソン(英国出身のギーボード奏者)などのサインが無雑作に書かれている。

2階はギター試奏ゾーンで、ギブソンの代表モデルであるレスポールやSG、ES-335など、約70本ものギブソンブランドのギターが並ぶ(一部は兄弟ブランドのもの)。訪問者は壁際のギターから好きなものを選び、TASCAM(ティアックが所有するブランド)の機器で録音し、オンキヨーのヘッドフォンで音を確かめながら、ギタープレイを楽しむことができる。

イベントスペース脇のガラスケースには、ギブソン愛好家として知られる、ミュージシャンの松本孝弘さんや斉藤和義さんなどのサイン入りギターを展示。近々、奥田民生さんのギターも展示される予定だ。

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