親の介護が楽になる!公的制度を「使い倒す」手法 独りで抱え込むと「残念な介護」になりかねない
公的制度の活用なしには乗り越えられない
ほぼすべての人が多かれ少なかれ体験するのが、親の介護です。介護のために仕事を離れる人、遠い実家まで通う人、施設選びに奔走する人など、さまざまなケースがありますが、介護を楽にするか、残念なものにするかには、いくつかのポイントがあります。
介護を上手に乗り越えるために肝に銘じておきたいのは、介護は「公的介護保険」「自治体サービス」「家族や親戚」を組み合わせることが重要、ということです。自宅で同居する家族が介護をするにしても、別に住む家族、近所の人、親戚などと助け合うこと、また、公的介護保険のサービスを利用するなど、介護の負担を分担します。
そして、介護を楽にするか、大変なものにするかの分かれ道になるのが、事前の準備です。加齢によってだんだんとできないことが増えてくる、というケースもありますが、病気やケガで一気に自立した生活ができなくなるなど、介護は突然にやってくることもあります。急を要する場合、行きあたりばったりの対策をしてしまい、軌道修正がしにくくなっては大変です。親の状況を把握したり、介護に関する情報を集めたり、課題を明確にしたりするなど、事前に親の介護に備えておくことが重要です。
まず、公的介護保険の仕組みを知っておきましょう。自治体のサービスなど地元の状況について、ある程度の情報収集もしておきたいところです。
公的介護保険は40歳から64歳まで保険料を支払い、主に65歳から必要に応じてサービスを利用できるものです。介護保険については各市町村に設置された「地域包括支援センター」が窓口になっており、ここで情報が得られます。介護保険のしおりや、介護事業者の一覧が記載された「ハートページ」をもらっておくと重宝します。
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