フジ女性アナの異動=アナウンサー失格の勘違い ステマ騒動に絡める矛盾、誹謗中傷はやりすぎだ

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ビジネスパーソンの中には、異動への不平不満を引きずり、新たな部署でのパフォーマンスを落としてしまう人もいるのではないでしょうか。少なくとも前述したフジテレビの元アナウンサーたちには、そんな人が少ないように見えたのです。

今回の人事が物議を醸しているのは、メディアや多くの人々が「女性アナウンサーの異動は左遷」と決めつけ、過剰反応していることが最大の原因でしょう。

ステマ疑惑のアナが異動しない理由

では、ステマ騒動との関連性はどうなのか。この騒動はフジテレビの女性アナウンサーが美容室などで無料サービスを受ける見返りとして店のSNSに登場していたというもので、9人がインスタグラムに謝罪コメントをアップしました。

また、フジテレビは外部弁護士を含めたヒアリング調査をしたうえで、「社員就業規則に抵触する行為が認められた」「放送人としての自覚が問われる行動であり、厳正に対応した」としつつも、「ステマには該当しない」と発表。その見解に法律的な問題などはないものの、世間の理解を得られたとは言えず、なかでも一部の人々から執拗な攻撃を受け続け、今回の人事異動にも引用されてしまいました。

久代アナに関する記事は数十本に及びますが、その大半に「ステマ疑惑の人こそ異動させるべき」というコメントが書かれ、多くの人々が「そう思う」ボタンを押しています。しかし、メディアとは言え、一企業の人事に一般人が介入し、圧力をかけるかのような書き込みに、フジテレビが屈することはないでしょう。

そもそも、今なおステマ疑惑を持ち出している人々も、「それほどの懲罰感情を持っているか」「本当に重い罪だと思っているか」と言えば怪しいところがあるだけに、今後の姿勢次第でリカバーできる可能性は十分。たとえば、一般企業のビジネスパーソンも、「あいつのせいで取引が失敗したのではないか」「彼の言動はハラスメントにあたるのではないか」「あの2人は不倫しているのではないか」などの疑惑をかけられてしまうケースがありえるでしょう。

そんなときに求められるのは、「現状と次の仕事に全力投球する」「安定した結果を出し続ける」ことの2点。再起不能なほどの失態ではない以上、ビジネスパーソンの1人である女性アナウンサーたちも、これからの姿勢で批判を消し去ることが可能なのです。

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