中小企業「いつ会社を売るべきか」プロの納得分析 「タイミング次第」でM&Aの成否が変わる真実
売却の「タイミング」はいつがベストか
私は、M&Aの専門家として、これまで15年以上にわたって、優に1000人を超える経営者のM&Aの相談にのってきました。そのときによく受けるのが「いつ会社を売却すればいいか」というタイミングにまつわる相談です。
欧米では「タイミングを見計らって売却する」というのは起業家の常識ですが、日本では、後継者不在、健康問題、業績悪化など、やむにやまれぬ事情によって売却を検討しだす経営者がまだまだ多いといえます。
私は、これまで売り時を逃したがために、売却ができなかった、あるいは企業価値が著しく低くなった事例を何度も見てきました。したがって、日本の中堅・中小企業の経営者にも、「将来の選択肢としてのM&A」を見据えた経営をしていただきたいと考えています。
ここでは「『オーナー社長の事業意欲』の有無」と「『業績(現状および今後の見通し)』の良しあし」を4つに場合分けして、「会社を売却するタイミング」について考察してみたいと思います。



















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