コーヒーの健康増進効果を満喫する「いれ方」 研究で多様な病気のリスクを減らすことが判明

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カフェイン入りのコーヒーを飲むことに関連づけられる悪影響で最もよく知られているのは睡眠障害だ。カフェインは脳内で、自然の睡眠物質である神経伝達物質アデノシンの受容体と結合する。

ハーバード大学院の研究論文を執筆したウィレットは、「私はコーヒーが本当に大好きだが、時々しか飲まない。そうしないと、あまりよく眠れないからだ。睡眠に問題がある人の多くは、コーヒーとの関連性に気づいていない」と、話す。

コーヒーは「いい睡眠の敵」

昨冬、NPRのテリー・グロスとカフェインについての自著について語りながら、マイケル・ポーランはカフェインを「いい睡眠の敵」と呼んだ。深い眠りを妨げるからだ。コーヒー離れという難しいタスクに成功した今では「また10代の頃のようにぐっすり眠っている」と、ポーランは打ち明けた。

現在75歳のウィレットは、「睡眠への影響を最小限にするためにコーヒーの摂取をまったくやめる必要はない」と言うが、カフェインの影響に対する反応の敏感さは「おそらく年齢とともに上昇していくだろう」と認めた。

カフェイン代謝の速度も人によってばらつきがあり、夕食後にカフェイン入りのコーヒーを飲んでもぐっすり眠れる人もいれば、ランチの後にコーヒーを飲んで寝つけなくなる人もいる。だが、たとえ夜にコーヒーを飲んでもすぐに眠れるという人でも、十分に深い睡眠を得る妨げにはなるかもしれないと、ポーランは近日出版予定の新刊『This Is Your Mind on Plants』に書いている。

ウィレットによれば、カフェインが睡眠に与える影響に対し、ある程度の耐性をつけることは可能かもしれないという。私の兄は75歳でカフェイン入りのコーヒーなしではいられないタイプだが、何の影響も感じないと言い張る。

だが、カフェイン耐性がつけば、効能もあまり感じなくなるかもしれない。たとえば、運転中やテストを受けるときに眠くならず、集中できるようにコーヒーを飲むような場合に。

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