米国エリート女性がマーケターを選ぶワケ まずは専門性、そして「総合プロデューサー」に

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専門性も大事。データ分析に強くなろう

とはいえ最初はほかの男性社員が獲得していない専門的知見を獲得することで、存在感を得ることが必要だろう。前述したように、SNSなどソーシャルメディア領域もひとつの突破口であるし、やはりこれからのマーケティングでは数字に強くなることだ。文系出身でもまったくかまわない。マーケティングテクノロジーやデータ分析に強くなっておくことだ。

そのうえで、消費者インサイトをつかむ作業としての、デプスインタビューなどの定性調査による仮説設計の訓練を積んでみるべきだ。しっかり生身の顧客、消費者に向き合って感じ取るスキルと、それをビッグデータで実証するというマーケティングが実践できることが重要で、これに男性も女性もない。誰よりも早くそうしたスキルを獲得した者の勝ちだ。

これからはデータという客観性を可視化して物事を動かす時代である。そこにおいては男女の優劣はなくなってくる。データをインテリジェンス(情報)化すること、ファインディングスから打ち手(施策)を発想できること。これさえしっかりできればいい。女性であることを、「マーケティングスペシャリストになるチャンスが男性よりも多い」と前向きに考えて、これからのマーケティングを徹底して勉強してみることをおすすめする。

従来の「経験と勘」のマーケティングが、新たなマーケティングに置き換わろうとしている今こそチャンスだ。

横山 隆治 デジタルインテリジェンス代表

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よこやま りゅうじ

デジタルインテリジェンス代表取締役 1996年にDAC設立に参画。以来、ネット広告の普及・体系化・理論化に貢献。著書に『トリプルメディアマーケティング』(インプレスジャパン)、『広告ビジネス次の10年』(翔泳社)など。

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