成功者にあって普通の人にない「自制力」の鍛え方 自分を動かす方法を知れば人生はより楽になる

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書籍やテレビなどでよく取り上げられるようになったHSP(Highly Sensitive Person =とても敏感な人)という言葉。一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

HSPとは、マンガの話にあるような繊細な「気質」を表わした言葉で、病気や障害ではありません。気質とは「持って生まれたその人の特性」であり、その特性とどう付き合っていくかが大きな課題となります。

HSPの人は、周囲のことに敏感であると同時に、「あの人たち悪口言ってる……もしかして私のことかな?」「この人機嫌が悪そう……私が気に障ることでもしたかな……」と、ネガティブ思考にも陥りやすいと言われています。自分は敏感であると感じている人は、うつ病と診断される率が2・24倍になったという調査もあります。HSPの人はネガティブ思考にもうつ病にもなりやすいので気をつける必要があるのです。

HSPの人だけでなく、「周囲の人の目や意見が気になってつらい」「周りの人のことで振り回されて疲れてしまう」……という方も多くいらっしゃると思います。

それらも、「気にしすぎてしまう自分」をコントロールすることによってある程度は変えていくことができます。

程度の差はあれ、「敏感」「気にしすぎてしまう」という自分の特性を認めたうえで、どう考え・どう行動していくとよりラクになるのかをお話ししましょう。

HSPの強み

これまでHSPの懸念点についてお話ししましたが、当然デメリットばかりではありません。先ほど挙げた特徴に「ドラマの登場人物に感情移入しやすい」「美術や音楽に深く心動かされる」などがありました。これらは「繊細・敏感」=「感受性が強い」という「強み」になり、この特徴を生かして仕事で成功することもできるでしょう。繊細なことは悪いことと考える必要はないのです。

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続いて重要なのが、感じ方は変えられなくても、その後に「どう動くか」は変えられるということ。

例えば友人の様子を見て、「すごく不機嫌そう……もしかして自分のせい?」と感じたとしても、「自分はもう相手と仲良くなれないんだ、もうダメだ!」と思うのと「自分のせいじゃないかもしれないし、どうしたのか聞いてみよう!」と思うのでは、その後の行動がまるで違ってきますね。

「気にしすぎる自分」に振り回される必要はないんです。どうか覚えておいて下さいね。

ゆうきゆう 精神科医、作家、マンガ原作者

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ゆうきゆう / Yu Yuki

東京大学医学部医学科卒業。医師として診療しながら読者数16万人のメールマガジン「セクシー心理学」を発行。Twitter(https://twitter.com/sinrinet)で約40万人のフォロワーを抱える。『相手の心を絶対に離さない心理術』(海竜社)など。ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックグループ総院長

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Jam 漫画家・イラストレーター・ゲームグラフィックデザイナー

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じゃむ

人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」がTwitterで累計50万以上リツイートされ話題となる。著書に『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)のほか、『にゃんしゃりで心のお片づけ。』(PHP研究所)、『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』(マンガ担当/三笠書房)、『言いにくいことはっきり言うにゃん』(笠間書院)、『まねきねこのうた』(秋田書店)、『続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)などがある。

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