飲食店「デリバリー参入」が簡単にはいかない根拠 コロナ長期化で見えてきた課題と今後の展望

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一方で、日本の豊かな食を守っていくために、顧客としてできることはないのだろうか。

周栄さんは「外出しにくい状況ではありますが、以前はよく食事に出かけていた町をひさびさに訪ねて、飲食業界がコロナでどれだけダメージを受けたか、実体験として見てほしいです」と言う。そして「自分が本当に好きなお店が今まだ大丈夫かどうか、気にかけてほしい」と続ける。

本当に好きな店のデリバリーを定期購入

よほどの食通でない限り、一人の人間が思い浮かべられる“自分が好きな店”は20店にも満たないという。確かに、一度行っただけで思い出せない店も多い。

「もしも“好きなお店”が3店しか思い浮かばないとしたら、その3店だけが救えるお店です。なんなら1店だけでもいいです。全部は救えないという前提に立って、自分が本当に好きなお店のデリバリーを定期的に購入するとか、行ける範囲でランチを食べに行くとか、ささやかですが、それがお客として唯一できることなのかなと思います」


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「リディラバジャーナル」編集部

「リディラバジャーナル」は社会問題の現場を訪れるスタディツアーを提供しているリディラバが2018年1月に立ち上げたウェブメディア。社会問題を見続けてきたリディラバの知見をもとに、問題の背景にある社会構造まで踏み込んだ、特集形式で記事を提供する有料メディアです。

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