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なぜいま、企業のパーパスが問われているのか 私達はまだ株式会社の正しい使い方を知らない

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なぜ株式会社は存在するのだろうか。

この問いは非常に根本的なものであり、このような問いが発せられることはほとんどない。また、このような問いが発せられた場合であっても、通常フリードマン・ドクトリンがその答えとして用いられる。

しかし実際のところ、その答えははるかに単刀直入である。すなわち、会社が存在する理由はその目的を実現するためである。これは自明である。

なぜならば、目的という語の定義は、あるものが創造され、存在し、実行され、実現が熱望されることだからである。したがって、株式会社の目的とは、株式会社が存在する理由である。

このような説明はトートロジーに聞こえるかもしれないが、この点は根本的に重要である。株式会社は究極の目標として目的を定めるのであり、他の何かを達成するための手段として目的を定めるのではない。

目的こそ目的なのである。株式会社が存在するのはその目的を実現するためである。

私たちが見失ったものを取り戻す

われわれは幸せになるためだけに目的を追求するのではない。そして株式会社は利潤を上げるためだけに目的を追求するのではない。

われわれの幸福や株式会社の利潤は、それぞれの目的達成のための原動力となるかもしれないが、その逆ではない。

われわれはビジネス・モデルを主体にしてしまい、企業とは何か、われわれは何をしようとしているのかを見失っている。

われわれは皆、その目的を実現するために存在するのであり、より優れた、またはより金持ちになるための手段として目的を捉えているわけでは必ずしもないのである。

われわれは善行を説いたり、欲望を最大化するのではなく、その代わりにわれわれの人間らしさや人間の持つ優しさを認識すべきである。

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