勉強を心折れず継続できる「東大生」凄いノート術 理科三類生が教える三日坊主にならない方法

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最後に紹介するのは、二重目標ノートです。

計画を立てて進捗を管理する中でいちばん重要なのは、「目標を立ててもそれを達成できない」という悩みです。30ページ終わらせるのが目標だったのに、15ページしか終わらなかった、なんてことはざらにある話だと思います。だからといって、簡単な目標にしすぎてしまうと、自分が本当にできる範囲を狭めてしまうことになってしまいます。

人間は「15ページでいいや」といったら15ページしかできないものです。だから目標は高く持ちたいけれど、しかし失敗してしまうと気分が落ち込んで、目標通りにはできない、なんて失敗もありますよね。それに対して東大生がやっているのが、この「二重目標ノート」です。

最低目標と最高目標を設定する「二重目標ノート」(写真:筆者提供)

最低目標と最高目標の「間」を目指す

1週間で自分が達成したい目標のうち、最低限達成したいラインを「最低目標」、最高で達成したいラインを「最高目標」として書きます。

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例えば小テストで100点を取るのが最高目標、50点取るのが最低目標、という感じです。そして、その間を目指します。「間」であれば目標がある程度達成されたと解釈するわけです。これなら、高すぎる目標も低すぎる目標も作ることがありませんね。

その後、それに対する振り返りを行います。最低目標をクリアできたことに対するプラスの振り返りと、最高目標をクリアできなかったことへのマイナスの振り返り、両方を行っていくのです。もちろん最低目標もクリアできなかったらその振り返りを行い、今度は目標の設定を変えていく、ということです。

東大生はこのように、自分の計画や進捗をノートで管理することで努力を継続させ、より仕事や勉強のクオリティを上げています。ぜひ今回のノートを真似してみていただければと思います。

片山 湧斗 東京大学学生(理科三類在学中)

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かたやま ゆうと / Yuto Katayama

岡山県出身。中学生の時に独自のノート術を生み出してから学校の成績が驚くほど向上し、国立大学医学部に合格する。大学時に休学をし、ホテルマン、通訳ガイド、予備校講師、関西でのプロ家庭教師などさまざま社会経験を積む。その間も日常生活で有効的にノート術を活用し、さらなる学力の向上を計画、実行した結果、働きながら日本最高峰の東京大学理科三類(医学部医学科)に合格。現在は東大生でありながら、医学部予備校レユシール、宿泊施設、観光ガイド業などを経営。

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