勉強を心折れず継続できる「東大生」凄いノート術 理科三類生が教える三日坊主にならない方法

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計画を作って進捗管理をすることには、いろいろな効果があります。

まず、ゴールの明確化をすることができます。例えば、今自分のやっている勉強や仕事が登山だと仮定しましょう。うっそうとした森の中にいて、あとどれくらいで頂上なのかわからない状態で登山を続けるのは、かなり大変だと思います。

逆に、今は何合目にいて、あとどれくらい頑張れば頂上に着くのかがわかる看板を見つけられると、少し心理的な負担が減ると思います。人間は、ゴールに近付いているという意識があるほうが頑張れるのです。

だからこそ、それを利用して、こんなノートを取っている人がいました。

勉強の進捗状況を書いていくガントチャートノート。どれだけ進んでいるのかが一目でわかる(写真:筆者提供)
ガントチャートの英語部分の一部を抜き出したもの。到達した日付を記録していく(写真:筆者提供)

ガントチャートノートで複数のことを同時並行

これはガントチャートノートといって、縦軸には参考書など勉強するものを、横軸に勉強する範囲(参考書の1章、2章など)を並べて書いておき、毎日どれくらい進捗したのかを記録していくというものです。

それを英語、数学など科目ごとに作っていきます。勉強も仕事も、1つのことだけをやっていけばいいわけではないですよね。勉強は5教科7科目あるし、仕事なら資料作成も営業もミーティングも議事録作成もある。

複数のことを同時並行で、さらに長期的に進めていこうとすると、かなり心理的な負担は大きくなってしまいます。長い時間頑張らなければいけないときって、心が折れそうになったり、今自分が何をやっているのかがわからなくなったりしてしまいますよね。

そういうときにこのノートがあると、「自分は1カ月でここまで進んだんだ」「あと数週間でここまでやるんだから、わりと余裕あるな」なんて感じで、迷わずに努力することができるようになるのです。仕事や勉強がつらくなったときでも、このノートを見返すことでもう一度初心に立ち返ることができるのです。

そしてこのノートのポイントは、すべてを「数値化」する点にあります。やはり人間は、数字でわかりやすい目標があり、数字で進捗がイメージできる状態になるとわかりやすくてはかどるのです。「1冊」をやろうとするのではなく、「10ページを10個セットで」終わらせていこうと努力していくことで、成果が見えやすくなり、やる気も湧いてくるものです。

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