無人駅「浜川崎」昔は東京モノレール延伸構想も

鶴見線・南武支線が発着、工業地帯の発展支える

南武支線の浜川崎駅。周辺に工場が立地していることがわかる(筆者撮影)
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新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、2020年に開催を予定していた東京五輪は延期された。それから1年、いまだ日本はコロナ禍の渦中にある。

1964年に開催された東京五輪は、日本が戦後復興を果たしたことを世界へアピールする狙いがあった。そうした事情から、開催都市・東京のインフラ整備も急ピッチで進められた。

東京五輪とともに高度経済成長のシンボルとして語られることが多い東海道新幹線は、東京五輪の開催決定前から建設されることが決まっていた。しかし、五輪開催が決定すると大会前に開業することが求められた。そのため、「五輪に合わせて開業した」と表現されることがある。実際、東京五輪は10月10日に開幕したが、東海道新幹線は10月1日に一番列車が走った。

東京モノレールが浜川崎に?

東京五輪とセットで整備された鉄道で、もうひとつ忘れてはならないのが東京モノレールだ。

東京モノレールは五輪開幕直前の9月17日に開業。東京都心部と羽田空港とを結ぶ役割は歳月を経るごとに大きくなっていった。羽田空港側の駅は、空港の拡張とともに位置を変えながら現在に至る。

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他方、都心側の起点は新橋駅になる予定だったが、複雑な事情から乗り入れを果たせず、現在も浜松町駅のままになっている。羽田空港が再国際化された2010年以降は、その存在感がさらに大きくなり、それに伴い延伸構想が再議論された。東京モノレールの延伸計画は事あるごとに浮上するが、実現できていない。

そんな東京モノレールだが、ほかにも各方面へ路線を広げる計画を立てていたことはあまり知られていない。壮大な計画の中には横浜への路線も含まれ、その途中駅として浜川崎駅もあった。

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