整形外科でわからなかった「腰痛」予想外の原因 長引く痛みの原因は帯状疱疹かもしれない

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帯状疱疹ができる場所はいろいろですが、基本的に体の左右片側に、神経に沿って帯状にあらわれます。

顔や足にできることもありますが、胸から背中にかけてできることがもっとも多く、腰のまわりにできることもあるので、腰痛と間違われてしまうのです。

帯状疱疹の初期は、皮膚表面に異常がない

皮膚の湿疹がほとんどない段階で、「腰がピリピリと痛くて……」と整形外科にかかれば、整形外科の先生はまず骨や筋肉、神経の問題を疑うので、帯状疱疹だとはなかなか思わないのでしょう。患者さんも、最初の段階では皮膚の病気だとは思っていないので、初診で整形外科にかかることが多いのです。

そして、その後、赤い湿疹があらわれてきたら、患者さんは整形外科には戻らず、今度は皮膚科や内科に行くので、結果的に整形外科の先生は帯状疱疹を診る機会があまりないのではないかと思います。

最初に診た整形外科の先生は、患者さんが再来院しないので「湿布で治ったのかな」「痛み止めが効いて、腰痛は良くなったんだな」と思っているのかもしれません。ただ、誤解のないように繰り返すと、帯状疱疹の初期には、見た目の皮膚変化はなく、痛みや皮膚の違和感のみがあらわれるので、わかりにくいのです。私も、最初のピリピリとした痛みだけの段階で「帯状疱疹だ」とは診断できません。

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ただし、腰のあたりの痛みも含め、「皮膚が痛い」と訴える患者さんが来院された場合には、帯状疱疹の可能性も否定できないことを必ず伝えています。そのうえで、次のようなアドバイスをしています。

「皮膚を毎日見て、虫刺されのような発疹が1つ、2つ、3つ……と重なって出てきたら、すぐに皮膚科に行くか、もう一度うちに来てください。それから、湿布を貼る時には、必ず皮膚の状態をチェックしてください。もしもポツポツが出てきたら、かぶれだと思って放っておかないでくださいね」

こうしっかり伝えておくと、帯状疱疹だった時に患者さん自身が「あ!」とすぐに気づいてくれるので、早めに見つかり、スムーズに治療に入れるようになります。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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