こんなに「日本企業がケチになった」根本的な原因 「賃上げ」も「設備投資」もしなければ縮小は必然
もちろん、サービス業だからといって設備投資が必ず少なくなるわけではありません。しかし日本は、最低賃金が世界的に著しく低く、人材の質が高いので、サービス業の設備投資が少なくてもやっていける構造になっています。
中小企業の後継者不足は大問題
(5)後継者不足
よく考えれば誰でも気づくことですが、企業の経営者が高齢化して、跡継ぎのいない会社が増えれば増えるほど、積極的に投資する企業は減ります。廃業予定の企業が、設備投資するインセンティブを持つはずがありません。
企業経営者の高齢化が進むほど、その悪影響は顕著に出るはずです。実際に、日本で企業投資を最も減らしているのは、大企業ではなく中小企業です。後継者不足の影響は確実にあると考えられます。
中小企業庁によると、2025年までに、経営者が70歳を超える中小企業は245万社に膨らむと予想されています。そのうち、127万社は後継者が未定です。
実際、中小企業の設備年齢も大きく上がっています。
私としては、ここに最大の原因があると考えますが、さらなる分析が必要です。
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