西武「レッドアロークラシック」が果たした役割

4月に定期運行終了、今年で完全引退なのか

4月29日に定期運行を終えた西武鉄道の「レッドアロークラシック」(写真:ごま/PIXTA)

2021年4月29日限りで、「レッドアロークラシック」の定期運行が終了した。「レッドアロー」は西武の特急車両の愛称だが、レッドアロークラシックとはどんな電車だったのだろうか?

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3代ある西武の特急車両

西武線では、池袋をターミナルとして秩父方面に向かう池袋線の系統と、西武新宿をターミナルとして所沢経由で本川越に向かう新宿線の系統があり、両路線で特急が運行されている。現在では、西武秩父へ向かう特急「ちちぶ」と、途中の飯能で折り返す特急「むさし」が池袋線で運転されているほか、特急「小江戸」という列車が新宿線で運転されている。

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西武では、1969年に西武秩父線の開業に合わせて特急の運行を開始したので、50年ほどの特急運行の歴史がある。特急車両の愛称は、初代の5000系が「レッドアロー」、1993年に登場した2代目の10000系が「ニューレッドアロー」、3代目の2019年から運行を開始した001系が「ラビュー」で、初代のレッドアローは1995年に引退している。2020年に池袋線の特急がラビューに統一されたことでニューレッドアローが池袋線を追われたものの、新宿線ではニューレッドアローが走っているというのが現状だ。

3代ある西武の特急車両は、それぞれ独自の色に塗られているのだが、12編成製造されたニューレッドアローのうち1編成にレッドアローの色を復刻したものがレッドアロークラシックだ。

レッドアロークラシックが登場したのは2011年のことで、ちょうど東日本大震災の年だ。現在もコロナ禍で外出や外食に自粛が求められているように、当時も震災による自粛ムードがあったのだが、西武の特急に少しでも親近感や特別感を感じさせるべく、誕生したのがレッドアロークラシックだった。

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