「新宿線―東西線直通」へ、西武社長の意気込み

ダサイタマ返上、「プライドを持てる路線に」

西武鉄道の喜多村樹美男社長(撮影:尾形文繁)
コロナ禍による行動変容で鉄道業界のあり方が変わろうとしている。西武ホールディングスの鉄道事業を担う西武鉄道はどんな戦略を描いているのか。4月に若林久前社長から西武鉄道の経営のバトンを引き継いだ喜多村樹美男社長に話を聞いた。

通勤需要は完全には戻らない

――通勤電車の混雑が戻ってきたように感じます。

4~5月の自粛ムードのときに比べると、「戻ったな」と見えるかもしれない。だが、数字で見ると、6月に前年の7割程度まで戻したがその後は横ばいだ。今後も完全にコロナ前の状態に戻るのは厳しいのではないか。

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最初のうちは、「例年のインフルエンザのように、コロナも下半期には収束して元どおりになるのではないか」という楽観的な見方もあったが、今は違う。通勤費を実費支給にして通勤定期代は出さないという会社が出始めている。利用者の行動がどんどん変わっている。

――通勤需要が完全に回復することはない?

ないと思う。コロナを契機に多くの会社がテレワークを導入している。当社もテレワークを始めている。鉄道会社は現場が主体的な会社なので、私は鉄道会社にテレワークはなじまないと思っていたのだが、やってみたらできた。鉄道会社ですらできるのだから、一般的な会社ならなおさらだ。

テレワークには不自由な側面もあるが、通勤に費やしていた時間や労力をほかの面に振り向けられる。それを一度味わうと、なかなかコロナ前に戻りにくいのではないか。

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