トヨタが自動運転車に込めた「テスラの手法」 レクサスと燃料電池車に初めて搭載した新機能
トヨタの武藤チーフエンジニアは、「OTAは将来的に仕組み上どの車でもできるようになる」という。ただ、レクサスのような高級車では付加価値としてOTAのメリットを訴求できても、廉価がポイントとなる軽自動車ではそのニーズが低いかもしれない。今後は、アドバンスドドライブ搭載車のユーザーから意見を聞き、OTAを用いたビジネスのより具体的な仕組みを検討していく。
車を買い替えることなく、ソフトの更新だけでより高度な自動運転技術を使えるようになるのは消費者にも魅力的だろう。アドバンスドドライブ搭載車は、車外の画像データを含めた走行データを記録してトヨタのサーバーに送信する機能も持つ。「(レーンチェンジの仕方など)顧客がどのように使っているのかフィードバックをもらいながら、システムの機能向上・改善を図っていく」(カフナーCDO)という。
スマホでは一般的になったソフト更新を、自動車の世界でどれだけ新たなメリットとしてユーザーに認知してもらえるのか。今回のLS500hとMIRAIから得られるデータを生かし、スピーディーに次の新たなサービスを展開していく必要がありそうだ。
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