トヨタが自動運転車に込めた「テスラの手法」 レクサスと燃料電池車に初めて搭載した新機能

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

トヨタの武藤チーフエンジニアは、「OTAは将来的に仕組み上どの車でもできるようになる」という。ただ、レクサスのような高級車では付加価値としてOTAのメリットを訴求できても、廉価がポイントとなる軽自動車ではそのニーズが低いかもしれない。今後は、アドバンスドドライブ搭載車のユーザーから意見を聞き、OTAを用いたビジネスのより具体的な仕組みを検討していく。

OTAを備えたレクサスの「LS500h」。この販売を通じて得られる顧客の声は今後のサービス展開を考えるうえで重要になる(写真:トヨタ自動車)

車を買い替えることなく、ソフトの更新だけでより高度な自動運転技術を使えるようになるのは消費者にも魅力的だろう。アドバンスドドライブ搭載車は、車外の画像データを含めた走行データを記録してトヨタのサーバーに送信する機能も持つ。「(レーンチェンジの仕方など)顧客がどのように使っているのかフィードバックをもらいながら、システムの機能向上・改善を図っていく」(カフナーCDO)という。

スマホでは一般的になったソフト更新を、自動車の世界でどれだけ新たなメリットとしてユーザーに認知してもらえるのか。今回のLS500hとMIRAIから得られるデータを生かし、スピーディーに次の新たなサービスを展開していく必要がありそうだ。

木皮 透庸 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きがわ ゆきのぶ / Yukinobu Kigawa

1980年茨城県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。NHKなどを経て、2014年東洋経済新報社に入社。自動車業界や物流業界の担当を経て、2022年から東洋経済編集部でニュースの取材や特集の編集を担当。2024年7月から週刊東洋経済副編集長。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事