現代女性の生理の回数「昔の5倍」という衝撃事実 排卵の回数が多いぶん、ダメージも大きくなる

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対して今は、はじめての生理の年齢は平均12歳です。子どもを産むのは30歳近くがいちばん多く、産む子どもの数も昔に比べて少なくなっています。さらに、今は市販のミルクもあります。赤ちゃんにおっぱいをあげなければ、生理がまたはじまります。このような理由で、現代女性の生理の回数は多くなっているのです。

排卵の回数が多いと、それだけ卵巣がダメージを受ける

昔に比べて生理の回数が多いと、何か問題があるのでしょうか。まず、生理の回数が多くなると、卵巣や子宮の病気になる可能性が高くなります。近年、婦人科系の病気になる人が増えていますが、理由は生理の回数が増えているからだとされています。

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正常な生理の場合は、毎月排卵が起こっています。この排卵の回数が多いと、それだけ卵巣がダメージを受けることが最近わかってきました。

12歳で生理が始まって、月に1回排卵しているとします。10年後の22歳の時点で10年×12カ月で、すでに120回も排卵しています。排卵の回数が多くなって、卵巣がダメージを受けると、卵巣の病気になる可能性が上がります。

子宮の病気の代表格は子宮筋腫です。子宮筋腫とは、その名のとおり、子宮に筋腫(しこり)ができる病気です。

赤ちゃんをお腹から出した後は、子宮がぎゅっと小さくなります。もし子宮に筋腫があった場合、そのときに筋腫も一緒に小さくなります。何度も出産していると、手術をする必要がなくなるぐらい筋腫は小さくなっていきます。

また、赤ちゃんにおっぱいをあげていると、乳がんになりにくいともいわれています。ですから、現代を生きるみなさんは、年配の人たちよりも、よりいっそう婦人科系の病気には気をつけてほしいのです。みなさんより上の世代は、「生理痛があったら痛みどめを飲めばいい」「生理不順が続くときもある」なんて考えているかもしれません。でも、世代によりまた違います。

生理痛や月経異常は、病気のサインのこともあります。生理痛は食事や生活などを工夫することにより軽くなりますが、もし自分がかなり重い、などの不安があったらぜひ医師に相談してみてください。正常な生理は、病気ではないひとつの証しになります。生理は自分の体のバロメーターです。しっかりと見つめましょう。

(※2021年4月時点のデータです)

細川 モモ 予防医療コンサルタント、一般社団法人ラブテリ代表理事

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ほそかわ もも / Momo Hosokawa

両親のがん闘病を機に予防医療を志し、渡米後に最先端の栄養学に出合う。栄養アドバイザーの資格を取得したのち、2009年に医師・博士・管理栄養士など13種の専門家が所属する「ラブテリトーキョー&ニューヨーク」を発足。母子の健康向上を活動目的とし、食と母子の健康に関する共同研究を数多く手掛けている。近著に『成功する子は食べ物が9割』(主婦の友社)。

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