トップは34%「再婚割合」47都道府県ランキング 子育て支援のほかに少子化対策でできること

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まず、全国平均では再婚割合(どちらか1人、もしくは双方が再婚)は26.7%です。今や4組に1組以上が再婚者含みの結婚です。30年前は10.8%でしたので、大きく割合を増しています。

次に、47都道府県別に見てみましょう。再婚者を含む結婚が3割を超えたエリアが11エリアに達しています。

1位の北海道は33.9%で3組に1組以上です。九州地方(宮崎県、鹿児島県、大分県)と東北地方(福島県、青森県、秋田県)は、再婚割合が3割以上のエリアに3県がランクインしており、エリアとして再婚割合が高くなっている姿が浮かび上がります。四国も4県中2県(高知県、愛媛県)がランクインしていますので、再婚割合が高いエリアといえます。

ほとんどの道府県で再婚割合が3割程度

全国平均の26.7%を超える道府県は33エリアにまで達しており、なんと47都道府県の7割を超えます。つまり、残る3割の14都府県が再婚割合全体の平均を引き下げているのです。

ランキングからわかるように、最も再婚割合の低い(初婚同士割合の高い)東京都の婚姻数が8.6万件で、2番目に多い大阪府の4.6万件の1.8倍超と圧倒的ですので、全体平均が東京都に大きく引っ張られて低く見えている形です。

実態としては、ほとんどの道府県で再婚割合が3割程度となっており、4組に1組の25.0%を切るエリアはわずか7エリア(再婚割合が低い順に東京都、富山県、福井県、石川県、新潟県、愛知県、京都府)にすぎない、という状況です。

人口動態のリサーチャーとして、出生数をより多く生み出す傾向のある初婚同士カップルの割合が高い「ランキング下位エリア」をみて、なるほどと納得するところが2点あります。

1位の東京都の結婚件数の多さからもわかるのですが、初婚同士の結婚適齢期(ピーク年齢は、女性26歳、男性27歳)の男女が転居によって増え続けている東京都、神奈川県、埼玉県の20代人口3大人気エリアが、すべて全国平均以下の再婚割合となっています。

この3大人気エリアは、結婚ピーク年齢前の20代前半人口が全国から集合するエリアのため、初婚の結婚相手を見つけやすい=初婚同士の結婚も成立しやすいというわけです。

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