「人脈作り」に躍起な人が恐ろしく的外れな理由 ビジネスにおける「人脈」にもう価値はない

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ただし、ネットワークにおいて誰が橋渡しとなってくれるのか、キーパーソンがどこにいるかは、実際にコトが起きるまではわからないものです。どこがどうつながるのかわからない状況では、あくまでもゆるいつながりを保つことが大切です。ゆるいつながりでもいい、ではなくて、ゆるいつながりこそが望ましいのです。

まずは同じ業界の人、近い業界の人から

これからの時代にあった新時代のキャリア観である「転職2.0」を実現するうえでネットワークづくりが重要です。

ゆるいつながりを広げていく際には、まずは他社で働く同じ業界の人、もしくは関連する業界の人からつながっていくのが望ましいでしょう。こういった人たちとつながることで、自分がやっている仕事を客観視できるだけでなく、自分が働いている会社自体も俯瞰できるからです。

例えば、「競合他社がすでに取り組んでいるのに、自社では取り組んでいない」ことが多ければ、自社の動きが遅れているのがわかります。逆に、他社の話を聞くことによって初めて、自社が先進的な取り組みをしていると知る場合もあるでしょう。

いずれにせよ、ネットワークを通じて得られる情報は、市場の現状を知るための生命線となります。

ある程度、近いところでつながりができたなら、今度は異業種を含めた業界横断でのネットワークづくりにもチャレンジしてみましょう。

この場合は、同じ職種同士でつながるところからスタートするのがよいかもしれません。営業職であれば、まったくかけ離れた、とくに興味のない業界の営業職に就いている人とつながってみるのです。

実際に営業職同士でコミュニケーションを取ってみると、セールスのスタイル、値段の付け方、顧客管理の手法など、業界ごとの違いが明らかになります。

「こんな新しくて面白いやり方があったのか! 自分の仕事でも取り入れてみよう」と気づいたり、「こういう環境で自分も仕事をしてみたい」と思ったりする可能性もあります。

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