「やる気が続かない人」が使っている2つの語尾 目標を立てても中途半端に終わっていませんか

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1つに絞ることで、実現しているイメージと、そのときの達成感などの感情も明確にすることができます。こんな話をすると、「1つに絞ることが難しい」という方がいますが、すべては優先順位を立てることが物事をやり遂げるには重要です。

まずは、○○をやる。○○ができたら(実現したら)次は△△を。そして、△△ができたら(実現したら)□□を、という具合に、優先順位を決めて、順番に実現していくのです。

物事を成し遂げるためには、「選択と集中」することが必要です。時間や労力、お金など、リソース(資源)は限られています。あれもこれもと言っていたら、時間、お金、労力といった大切な資源が分散してしまい、結局何も実現できないということにもなりかねません。

まずこれ、と決めてそこに時間とお金と労力を集中させる。その目標が実現したら、次の目標へ。このように選択して集中して取り組むから、実現しやすくなるんですね。優先順位を決めて、臨んでいきましょう。

「小さいことの積み重ね」が大事

以上シンプルではありますが、厳選してご紹介させていただきました。

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やる気を引き出す上で、私自身が大切にしている言葉があります。「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」というイチロー選手の言葉です。すごく重みがありますね。

私はこの言葉が毎日メルマガを書くモチベーションになっています。そして、もうすぐメルマガは5300本になります。イチロー氏の通算安打数を抜きました。メンタルコーチングを始めて、数十年、おかげさまで多くのアスリートや社会人が劇的に人生を好転する瞬間を目の当たりにしてきました。これも積み重ねがあっての結果だと思います。

今回紹介した口癖は小さなコツですが、継続して意識することで確実にいい結果をもたらしてくれるものばかりです。日々意識すると言うのは簡単なことではありませんが、できることからコツコツと実践してみてください。

飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。金沢大学非常勤講師。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。主な著書『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム)。

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