「住宅ローン返済」ボーナス頼りの人の落とし穴 無理なくローンを完済するための4つのルール
中でも重要なのは、ルール①の毎月の返済は「手取り月収の4割以下でボーナス払いなし」です。これは金融機関が行う審査基準の「返済負担率」に似た考え方ですが、そこからさらに収入減のリスクを加味してブラッシュアップさせた基準です。
返済負担率とは、債務者の税引き前の年収(額面年収)に対する1年間の返済金額の総額の割合であり、次の計算式でそのパーセンテージを求めることができます。
住宅ローンの審査において、返済負担率の上限を45%以内としている金融機関が多いですが、これはあくまで上限です。年収が低い人は30%くらいに上限が引き下げられる場合もあります。
また、返済負担率の計算式は額面年収をベースにしていますので、現時点で支給されているボーナスも住宅ローンの返済原資とする考え方です。
しかしボーナスは業績が悪い年には支給されないこともあります。コロナ環境下では収入が減ってしまう潜在リスクが高いのだということを忘れてはいけません。
ボーナスが出ない前提でも毎月返済できるか
毎月の返済額は自分が相当のハンディを負っていても継続できるレベルにすることをお勧めしています。つまり、ボーナスを原資として計算する金融機関の審査の基準はその点で若干ですが「ぬるい」のです。そこでわたしは4つのルール①で毎月の返済額を「手取り月収の4割以下でボーナス払いなし」としているのです。
一般的に手取り月収の4割を住宅ローンに使い、残りで他の生活費を賄うのは、実際にやるとなると少し厳しい割合です。平時にはボーナスも使って返済しても構いませんがボーナスが出ない前提でも毎月の返済を続けることができるかを判断してください。
実際に住宅ローンを組む場合もボーナス払いはお勧めしていません。ボーナス払いとは、ボーナス月に多くの支払いをする代わりにその他の月の返済額を少なくするものです。そもそも支給されたボーナスを口座に残しておけば、別にボーナス払いにする必要などないのです。
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