性的虐待問題に揺れるカトリックの時代錯誤--イアン・ブルマ 米バード大学教授/ジャーナリスト

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 そうした行為は現実として受け入れられていたし、現在でも発展途上国の多くで受け入れられている。急速な社会変化によって、高邁だが、非現実的な理想である神父の独身主義は耐えがたいものになっている。

伝統社会では女性は厳しく拘束されていた。女性が不倫関係を持つことができた自由な貴族社会を除き、女性の役割は母であり、家事をこなすことであった。子供の権利もほとんど存在せず、大人が支配的な力を持っていた。

神父の結婚か同性愛を認めるしか道はない

ベネディクト16世などの保守派にとって、20世紀中葉の社会的、性的な革命はリベラリズムの乱交パーティのように見えたかもしれない。確かに、アムステルダムやサンフランシスコの快楽主義的な同性愛者の生活、ヒッピーの性行動、ロックスターの性的特権などは、一部の人にとってまさに乱交パーティだった。

しかし、皆がそうであったわけではない。アイルランドやドイツ、アメリカなどの国では、真の変化が女性と子供の地位において起きていた。男性が愛人を持ち、教師が学生と不倫をし、神父が召し使いと関係を持つことはできなくなったのだ。

人々は偽善に対し寛容でなくなった。1960~70年代の社会変化は、新しい形のピューリタニズムを生み出した。特にアメリカでは、一夜限りの女性との関係や子供との性的関係は絶対的なタブーであり、不適切な性的な関係を結んだ男性は職を失い、離婚に追い込まれた。

他の多くのタブーは失われたが、子供とのセックスのタブーは狂信的なまでに守られ続けている。ポルノマンガなどで子供との関係を夢見ることさえ一部の国では違法だ。

ベネディクト法王も女性の解放と子供の保護には賛成するだろう。法王が枢機卿だった頃の仕事の一つは、神父が未成年者を精神的、性的に虐待することを禁止することだった。ただその仕事は成功したとはいえない。法王にとって教会をスキャンダルから守ることが重要な任務だったからだ。

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