ランキングは作成者の基本的な考え方に基づいて、数値情報などで得点を設定し、総合評価している。これを1次情報として、さらに重要なデータを個別に見ていくことで、企業の全体像がわかりやすくなる。
今回は、東洋経済の保有する、多くの客観データを使って、幅広く社会から信頼される「ホワイト企業総合ランキング」を算出してみた。
4分野を中心に「ホワイト企業」を総合判定、1位東芝
評価項目は、東洋経済『CSR企業総覧』に掲載する人材活用(38項目)、環境(26項目)、企業統治(34項目)、社会性(27項目)の4分野で幅広く設定。たとえば、人材活用は「女性管理職比率」、「障害者雇用率」、「有給休暇取得率」、「従業員の満足度調査」、「新卒入社者の定着度」といったデータを使っている。新卒入社者の定着度が、全体の評価項目の中の、一部分を取り出したものだ、ということがおわかりいただけるだろうか。
こうした多くの項目を使い、4分野の各評価得点を算出(企業統治と社会性は合計点)し、これらを合計する。人材活用、環境、企業統治+社会性という分野に分かれていることで各企業の強い分野、弱い分野もわかる。
さらに、3年平均のROE(自己資本利益率)10%以上というフィルターをかけて、資本効率や財務なども考慮したのが、「ホワイト企業総合ランキング」だ。
1位の東芝は人材活用97.4点、環境100点、企業統治+社会性96.7点といずれも高得点。特に環境は100点で、トップとなっている。同社は環境に影響を与える排出物等の量を法規制より厳しく設定、太陽光発電等の再生エネルギーや上下水道の水ビジネスも展開している。
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