定期代ちょい足し「正しい折り返し乗車」の技 始発のある駅に延長、追加費用いらない場合も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実は追加費用なしで、始発列車のある駅まで定期券の区間延長が可能なケースは少なくない。

例えば京王井の頭線・井の頭公園駅の場合、同駅―渋谷間も吉祥寺―渋谷間も1カ月定期は7430円。金額が変わらないのであれば、隣の終点・吉祥寺まで区間を延ばしたほうが着席に限らずいろいろな点でお得だ。埼京線の北与野駅やつくばエクスプレスの研究学園駅なども同様に、追加額なしで大宮駅やつくば駅まで延長できる。これも区間を延ばしたほうが便利に使えるだろう。

始発列車がない駅でも…

一方、追加費用が必要でもわずかな額で区間を延ばせる例も多い。例えば、東武東上線の川越駅だ。同駅―池袋間の1カ月定期券は1万5550円だが、始発列車の多い隣の川越市駅からに変更しても1万5650円と、月にわずか100円しか変わらない。川越在住の筆者の知人は、着席通勤だけでなく帰りの買い物にも便利ということで、定期券を川越ではなく川越市発に延長しているそうだ。

始発列車がない駅でも着席をあきらめてはいけない。京急の金沢文庫駅は始発列車はほとんどないものの、同駅で車両を増結する上り列車が多数ある。つまり、増結車を狙えば座れるわけだ。同駅の1つ手前の能見台―品川間の1カ月定期は1万6300円。金沢文庫まで延ばすと1万6890円で、差額は590円だ。月20日出勤なら1日当たり30円である。

次ページ両側とも延長するとさらに便利なケースも
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事