竹中氏、「新成長戦略に海外が高評価」と指摘 菅官房長官の貢献が大きい、とも

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 7月5日、政府の産業競争力会議で議員を務める竹中平蔵慶大教授は、政府の新成長戦略に対して、昨年の成長戦略に比べて海外メディアの評価が高いと指摘した。写真は都内で昨年12月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 5日 ロイター] - 政府の産業競争力会議で議員を務める竹中平蔵慶大教授は5日、政府の新成長戦略に対して、昨年の成長戦略に比べて海外メディアの評価が高いと指摘した。その背景には菅義偉官房長官ら首相官邸の貢献が大きいとの見方も示した。

竹中氏は昨年の成長戦略が株式市場などで失望を招いたのに対して、今年は英エコノミスト誌をはじめ海外メディアが高く評価し、100点満点で80点との見解を表明。「1月のダボス会議で安倍晋三首相が示した4つの公約を一応果たしつつある」と分析した。岩盤規制改革と法人税改革、外国人労働者活用、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への取り組みを評価した。

もっとも竹中氏は、当初は50点程度の出来とみていたが「最後の10日間、官邸主導で追い上げた」と説明。高収入の専門職に限り、働く時間を自己裁量とする代わりに残業代の支払いなどの労働時間規制を適用しない「ホワイトカラー・エグゼンプション」が盛り込まれたことを高く評価した。

竹中氏は、安倍内閣について「各担当大臣があまり役割を果たしておらず、官邸主導」との見方を示し「経済財政諮問会議などの会議がトスを上げ、官房長官がスパイクを打っている。最後の10日間で官房長官が『バン、バン、バン』とスパイクを打った」と述べた。

 

(竹本能文 編集:田巻一彦)

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