「〜してくれない夫」の悩みから妻を解き放つ法 子育てを「大変」にしないために私がやったこと

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未就学期に欠かせなかったのは「ベビーシッター」。特別な用事があるときだけでなく、定期的にお願いしておくと安定して人材を確保しやすく、毎回シッターさんを手配する手間が省けました。私も夫も両親が遠方住まいだったこともあり、近くに頼れる大人がいてくれることは精神的な支えにもつながりました。

そして夕飯は家事代行の「作り置きサービス」を活用! 自分で買ってきた食材や調味料を使って常備菜を作ってくれるので、親子共々安心して食べられます。とはいえ、あまり頻繁に利用すると少々割高なので、最近は管理栄養士や調理師など食のプロが作るハンドメイドデリカ「食品工場GOTENYAMA」のお惣菜を取り寄せすることも。

「食品工場GOTENYAMA」のハンドメイドデリカ(写真:Domani編集部)

どのメニューも野菜たっぷりでおいしく、保存方法やアレンジレシピも付いています。真空パック包装で冷凍・冷蔵保存も可能で、家族で利用すると外食に頼るよりも安く済むのもうれしいポイントの1つ。

子どもたちがまだ小さかった10年ほど前は、ベビーシッターや家事代行を利用する人が今よりもかなり少なく、同じ境遇である働くママからも「え? 育児や家事を外注してまで働いてるの?」と驚かれることも少なくありませんでした。

私が長男を出産した12年前、18歳未満の子どもを持つ女性の就業率は60%程度(※厚生労働省国民生活基礎調査より)。最近は75%近いことを考えると、昨今働くママが増えたことによって子育てや家事関連のサービスが充実してきたことも大きいですよね。個人的には、ためらわずどんどん活用するべき!と思います。

夫婦でしっかり話し合い、目標を明確に

2.夫と「子育て軸」と「期待値」を決めたこと

「子育て軸」とは、「子育てをするチーム」としての夫婦の決め事。わが家の場合、子育てについてお互いがどんな風に考えているのかをまともに話したのは、第2子である長女の小学校受験を考えたタイミングでした(子育て歴としては6年目くらい。ちょっと遅い……?)。

それまでは子どものお世話に追われるばかりで、「子育て」についてパートナーの考えはおろか、自分の考えすらもまとまっていない状態。改めてひざを突き合わせて話をしたことで、「どんな大人になるために、どう子育てをしていくのか」という夫婦の大きな目標が明確になりました。そこからは日常の些細なこともその軸に照らし合わせて判断ができたので、子育てに対する「こうしなくっちゃ!」が減り、楽になりました。

子どもたちと夫は大の仲良し

「パパが子育てに協力してくれない」という、ママ側の悩みもよく耳します。仕事や働き方、子育てに対する考え方は千差万別。大事なのは子育てをするパートナーが何を考えていて、何を大事にしているのかを知ること。

わが家の場合、夫の物理的な時間は最小限しか期待できないことを理解&納得していたので、彼の時間の使い方を「帰宅後は私の悩みや愚痴を聞く」「家族旅行の計画を一緒に立てる」としました。その代わり「私の家事や時間の使い方について文句を言わない」と期待値を絞ることに。そうすると「〜してくれない」といった相手に対する悩みは「まあ、仕方ないね、そこは……」と思えるようになる気がします。

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