ヘッジファンド顔負け、次世代ロボアドの実力

高度な投資手法がより身近になりつつある

マルチファクターモデルも分散投資の一種だが、時価総額や簿価時価比率(1株あたり純資産と株価の比率)などの別のファクター(指標)を使って、投資先をさらに絞り込む。

例えば、割安で放置されている企業をいち早く見つけて投資できれば、株価が上昇し、適正価格に戻る過程で利益が得られる。資金を市場全体に対して広くお金を投じるよりも、利益を得られそうな銘柄だけを買ったほうがリターンは大きくなる可能性が高い、と考える投資手法だ。

これは、アクティブ運用とインデックス運用の中間のような存在ともいえる。テーマ型の投資信託のような、いわゆるアクティブ運用では、人間(ファンドマネージャー)がファクターを使った分析を行い、過去の経験や投資先との面談で得た情報をなどを総合して、投資先を選定する。マルチファクターモデルは一定のルールを決めたうえで機械的に銘柄を選ぶ。人の意思が介在しないため、投資判断に関する透明性が高い。

株式相場の動きを“先回り”して投資

スマートプラスのウェルスウイングの場合、50前後のファクターを自動的に確認し、最適と判断したタイミングで自動的に銘柄の入れ替えを行う。また、個別の単元未満株(投資額が拡大すると単元株に)を直接保有することになるので、投資先が明確になるという特徴もある。

コストも一般的なアクティブ運用の投信などと比べて安く、情報提供料330円(月額)と運用額の0.99%(年率)の手数料を支払えば、最低15万円から投資が始められ、毎月の積立投資も可能だ(売却時に1%の手数料がかかる)。

マルチファクター以外にも、相場の上昇や下落を“先回り”して保有資産の配分を変えてくれるロボアドも出てきている。少額からできるテーマ投資を提供してきたFOLIOが2020年1月から始めたROBO PRO(ロボプロ)というサービスがそれで、「進化版ロボアド」を謳っている。

例えば、銅の価格は株価を先回りすることがわかっている。実際、2020年2月にアメリカの代表的な株価指数であるS&P500が大幅に下落した際、その1カ月前には銅の価格が大幅に下がっていた。ほかにも、市況を先回りする指標は、ハイイールド債の価格や長短金利差などが知られている。

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