中国金融市場で勝つために共産党の方針を読む 脱高負債経済のターゲットになる企業はどこか
3月だけでも中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の郭樹清主席が国内の不動産バブルや外国資本の急速な流入、高値圏にある世界の金融相場など多くのリスクに懸念を示し、中国人民銀行(中央銀行)の劉桂平副総裁は「金融安定法」の導入を提唱した。
脱高レバレッジ経済への固い決意
李克強首相は金融システムのリスク軽減で中国が直面している「手ごわい仕事」について話し、中国証券監督管理委員会(証監会)の易会満主席は「ホットマネー」の大きな流れは厳格に管理しなければならないと20日に語った。
習近平政権は景気回復の機を捉え、レバレッジ解消を進めようとしている。米国との貿易戦争で棚上げになっていた早くからの目標で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で目標達成がさらに先送りになっていたのが脱レバレッジだ。
北京楽瑞資産管理のクレジット投資ディレクター、史敏氏は「市場で2017、18両年が繰り返される可能性がある。18年には民間企業と不動産会社が最も打撃を受けた。今年は過剰な生産能力や高水準のレバレッジを抱える地方政府所有の企業がターゲットだ」との見方を示している。
原題:China’s Crusade Against Risk Is Tormenting Financial Markets (1)(抜粋)
著者:Sofia Horta e Costa
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